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- 現役ボディビルダーが執筆
- ボディビル歴8年(2016年~)
- 2018年湘南オープンボディビル優勝
- 資格:NASM-PES(全米スポーツ医学協会)所有
- パーソナルトレーナーの経験
・ジムでベルトつけている人いるけどあれって意味あるの?
・トレーニングベルトを使用するメリットって?
・どんな人がつけると良いの?
トレーニングベルト歴7年の筆者が、こんなお悩みをすべて解決していきます。
こんな方にもおすすめ
・トレーニングベルトを買おうか迷っている
・トレーニングベルトの効果を知りたい
・トレーニングベルトを使用するデメリットはないのか知りたい
結論を先に言うと、
筋トレでトレーニングベルトをする意味は大いにあります。
というのも、筆者が7年前(2017年)にベルトを初めて使用した際に、スクワットやデッドリフトの挙上重量が5~10㎏もあがってびっくりしたことを覚えています。
ただ注意点として、
ベルトを使用したからと言って全員が全員そのような効果を得られるわけではありません。
ベルトの大きな役割は「腹圧」をさらに高めるというサポート的なものですので、
そもそも腹圧がマスターできていないで使用してもベルトの恩恵を受けるのは難しいと思います。
ベルトはサプリメントと同じように、
食事などの基本がしっかりできている上で使用して初めて、「相乗効果を生み出す」みたいなイメージですね。
以上を踏まえ、筋トレでベルトを使用する意味について詳しく解説していきます。
本記事でわかること
・トレーニングベルトをする目的と位置づけ
・トレーニングベルトのメリット/デメリット
・おすすめのトレーニングベルト
目次
筋トレでベルトする意味ある?
トレーニングベルトとは?
筋トレの時に使用する腰周りに巻くベルトの事で、スクワットやデッドリフトなどの種目で使用する機会が多いです。
トレーニングベルトを使用する目的は「腹圧をさらに高めること」で、
効果としては、
筋トレ動作中の体幹部の安定性を向上させることによってベルトなしの時よりも重い重量を上げることができるようになります。
腹圧とは?
腹圧とは腹腔内圧という言葉の略称。
腹腔とは、横隔膜より下の内臓が収納されている場所です。
その腹腔という場所にかかる圧力の事を腹腔内圧と言います。
腹腔は「横隔膜」「骨盤底筋群」「多裂筋」「腹横筋」という筋肉で構成されています。引用元:腹圧ってどういうこと?
腹圧は排尿や排便にも貢献するとされており、
また、スポーツなどの素早い動作や日常生活動作で腰部障害予防の観点から重要な要素だと言われております。引用文献:腹腔内圧が体幹安定性に及ぼす影響
トレーニングベルトの位置付け
トレーニングベルトを使用する目的は「腹圧をさらに高めること」だと説明しましたが、「さらに」ということがポイントになります。
これは、腹圧が自分自身の力でコントロールできるようになった上で使用すると、さらに腹圧を高めることができるいう意味です。
つまり、トレーニングベルトはあくまでサポートの役割。
「腹圧の入れ方を習得した後に使用する物」という位置づけになります。
ベルトを使用するとベルトなしの時よりも重い重量を扱うことが可能になりますが、ベルトを過信しすぎて腹圧のコントロールがおろそかになるとケガのリスクも高まります。
使用する際は注意が必要です。
こんな方にもおすすめ
バーベルスクワットの時にベルトを使用しますが、自分の体重より少し重い(70㎏)くらいまではベルトなしで腹圧をコントロールする練習をしながら動作確認し、それ以上の重量を扱う時にベルトをするといった感じでトレーニングを実施しています。
トレーニングベルトのメリット・デメリット
メリット
トレーニングベルトを使用により、高重量を扱えることで筋肉に大きな刺激を与えることが可能になります。
ある論文では、
腹腔内圧の十分な増加によって股関節伸展の最大筋力が向上する
引用文献:腹腔内圧が下肢筋群の筋力に及ぼす影響
という結果が示されています。
つまり、トレーニングベルトで腹圧を高めることによって、大殿筋やハムストリングス(股関節伸展筋)の最大筋力がアップするというわけです。
デメリット
トレーニングベルトに頼りすぎると、体幹の筋肉が衰える可能性があります。
ベルトは腹圧をさらに高めることで、腰部のケガのリスクを低減することが期待できますが、トレーニングする時に四六時中つけていると体幹の安定性が低下する恐れがあります。
人間は環境に適応する生き物ですので、ベルトを常に使用する環境をつくってしまうと体がベルトありきの体になってしまうというわけです。
つまり、ベルトをつけていないと腹圧を十分に発揮できない体となり、腹圧が低下することで体幹の安定性が弱くなってしまいます。
ベルトはあくまでもサポート的な役割ですので、自分の力で腹圧を入れる練習を定期的にしておきましょう!
トレーニングベルトのあれこれ
トレーニングベルトを使用する種目
立位(立った状態)で行う種目がメイン
「スクワットやデッドリフト」のような多関節種目、高重量で行うダンベルカールのような単関節種目で大きく活躍します。
引用元:横川くんの筋肉ちゃんねる ”【ARM DAY】横川尚隆の腕ガチトレフル”
立った状態で行う種目では体幹の安定性が大切になる(上半身がふにゃふにゃだと力をうまく伝達できない)ため、腹圧をさらに高めるベルトが筋トレの効果を向上させるという事になります。
トレーニングベルトおすすめ2選
筆者が今まで使用した中で使い勝手の良かったトレーニングベルト2選を紹介します。
①EXレザーベルト(ゴールドジム製)
このベルトの一番の特徴は、素材が柔らかい事です。
多くのトレーニングベルトは厚みが分厚く、硬い素材でできているため使用中に肋骨にベルトが食い込んで痛くなることが良くあります。
(筆者は硬いベルトを使用したことがありますが、スクワット中にベルトが肋骨に食い込んで痛くて断念した経験があります。)
また、このベルトは約6年使用していましたが、耐久性にも優れており壊れたことは一度もありませんでした。小さく丸めることができるベルトですので持ち運びに便利なのもGoodポイントでした!
②JURASSIC オリジナルレザーベルト(ジュラシック木澤監修)
このベルトの一番の特徴は、厚みがかなり分厚いにも関わらず肋骨が痛くならない事です。
肋骨にあたる部分のベルト幅が、腰にあたる部分よりも細く設計されている事でホールド感を損なわずにストレスなくスクワットできました。(下図参照)
1つ目のベルトとの違いとしてはベルトが厚いため、少し持ち運びにくいところがあります(小さなリュックだとベルトでパンパンになるイメージです)。
ただ注意点として、商品によっては納期に時間がかかるものがあるようですので注文しても直ぐに使用できないことがあるかと思います。(2024/ 9/10現在)
トレーニングベルト巻く位置
ベルトは腰骨と肋骨の間の位置にセットし、トレーニング動作に支障が出ないポジションを見つけるようにします。
ベルトの締め加減については、腹圧を入れた時にベルトから反発を強く感じるくらいにします。呼吸しにくくなるほど締めすぎると逆に腹圧をかけにくくなりますので、締めすぎには注意が必要です。
まとめ
本記事の内容
・トレーニングベルトをする目的と位置づけ
・トレーニングベルトのメリット/デメリット
・おすすめのトレーニングベルト
トレーニングベルトはうまく活用すると筋トレの効果を最大限発揮してくれます。
トレーニングベルトはあくまでサポート的な役割ですので、ベルトなしでの腹圧の入れ方は必ずマスターするようにしましょう!
以上、最後まで読んでいただきありがとうございます。